NISA口座を開設してから数カ月後、三菱UFJ銀行の担当者から一本の電話がありました。
「NISA口座の動きがないようです」
「つみたてNISAの制度が始まります」
「一度ご来店いただき、お話しさせていただけませんか」
正直、少しドキッとしました。
NISA口座は開設したものの、その後は何もしていなかったからです。
投資を始めたい気持ちはある。でも、何を買えばいいのかまったく分からない。
口座は作った。
でも、その先が分からない。
そんな状態でした。
「せっかく口座を作ったのだから、一度話を聞いてみよう」
そう思い、再び三菱UFJ銀行へ行くことにしました。
当日は仕事を午後休みにしました。
昼食を取る時間もなく、そのまま銀行へ向かいます。
13時半、三菱UFJ銀行に到着。
前回は総合窓口でしたが、今回は奥にある「資産形成ブース」へ案内されました。
少し落ち着いた雰囲気のスペースで、なんとなく威圧感があります。
しばらくすると担当者が現れ、こう説明してくれました。
「NISA口座で株式の購入方法が分からない方のために、つみたてNISA制度が始まります」
「このタイミングで、つみたてを始めてみませんか」
「毎月の積立で、将来の資産形成ができます」
2017年当時は、今ほど投資信託の種類も多くありませんでした。
とはいえ、投資初心者の自分にとっては、どれを選べばいいのか判断できません。
そして、また思考停止です。
「おすすめでお願いします」としか言えませんでした。
結局、担当者に提案された銘柄と積立額を、そのまま設定することになりました。
設定した積立は次の通りです。
つみたて先進国株式 13,333円
つみたて日本株式 10,000円
つみたて新興国株式 10,000円
今振り返ると、ほとんど自分の意見はありませんでした。
それでも、このときが
私にとって初めての株式投資のスタートでした。
ただ、このときの私はまだよくわかっていませんでした。
銀行で投資商品を選ぶことの意味や、投資信託の手数料の違い、
そして「長期投資」の本当の考え方を。
それを知るのは、数年後のことになります。

