家計はゆっくりと確実に火の車になっていった

先入観からの脱却期間

人間は、なまじお金に余裕があると、その変化に気づきづらくなるものです。特に夫婦で管理する共有口座は、「まだ大丈夫」という油断を生みやすい側面があります。

共有口座100万円からスタートした家計管理

最初に夫婦の共有口座を作った際は、お互いに50万円ずつ出し合い、合計100万円からのスタートでした。

子どもが生まれるまでは大きな出費もなく、贅沢も控えていたため、それぞれが入金した額を使い切ることはありませんでした。その結果、口座の残高は順調に増え続けていきました。

出産前後で増えた支出と「必要経費」という誤った認識

産休前には、共有口座の残高は200万円を超えていました。
出産にかかる医療費やベビーグッズの購入費はすべてこの口座から支出しましたが、自分の中では「必要経費」という認識でした。そのため、残高が減っていくことに対して強い危機感はありませんでした。
また、ある程度まとまった金額があることで、「まだ大丈夫だろう」という安心感も生まれていました。

見えにくい固定費が家計を圧迫する

一方で、お互いに車を所有していたことによる維持費など、日常的に意識しにくい支出が確実に家計を圧迫していました。
これらの固定費は一つひとつは大きくなくても、積み重なることで確実に共有口座の残高を減らしていきます。

復職予定から一転、専業主婦という選択

当初は「復職すれば収支は安定する」と楽観的に考えていました。
しかし、妻が選んだ第3の選択肢――「退職して専業主婦になる」という決断が、家計に大きな転換点をもたらしました。
退職後、妻はそれほど多くはないものの退職金を受け取りました。
さらに失業手当の受給も始まり、毎月ハローワークに通う生活へ。コロナ禍の特別措置により、通常より3か月以上長く受給できたのは幸いでした。
退職金と合わせると、合計で100万円以上を手にすることができました。
このお金を共有口座に入れることも検討しましたが、最終的には妻個人の収入として管理するのが妥当だと判断しました。
その結果、共有口座への補填は行われず、残高は徐々に減少していきました。

気づけば150万円を切っていた残高

そして気づいたときには、共有口座の残高は150万円を切るところまで減っていました。

大きな浪費をしたわけではなくても、「必要経費」と「見えにくい支出」、そして環境の変化が重なることで、貯金は確実に減っていくのです。

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