令和8年8月千葉豪雨災害を受けて
8月13日夕方から未明にかけて、千葉県内では記録的な大雨による大きな被害が発生しました。
今回の災害で亡くなられた方々に、心よりお悔やみ申し上げます。
また、被災された皆さまにおかれましては、一日も早く平穏な生活を取り戻されますことを、心よりお祈り申し上げます。
今回の災害について、私なりに感じたことを記したいと思います。
想像を超えた水害の力
今回の豪雨では、2,500台を超える車両が冠水し、その後、現場に残されることとなりました。
幹線道路だけではなく、生活道路にも大きな影響が及び、お盆の時期ということもあり、日常生活にも大きな支障が生じました。
普段の生活では、水害の恐ろしさを実感する機会は多くありません。
しかし、今回の被害を目の当たりにし、水が持つ力の大きさを改めて考えさせられる災害となりました。
SNSで広がった「なぜ車を放置するのか」
一方で、今回の災害では、被害の全容が明らかになる前から、SNS上でさまざまな意見が飛び交っていました。
「なぜ車を道路の真ん中に放置しているのか」
「なぜ駐車違反を取らないのか」
そうした意見も見られました。
しかし、実際に被災された方々の話を聞くと、事情はまったく違っていました。
車が走行中、あるいは停止中に水かさが急激に増し、車が動かなくなってしまった。
前方の車のテールランプが見えていたため、そのまま進んでしまった。
そして、警察などに連絡して対応を確認したところ、
「命を守るため、まずは避難してください」
という判断だったそうです。
さらに、水没した車については、エンジンを再始動させることで故障につながる可能性があるため、エンジンをかけないよう指示されたケースもあったとのことです。
つまり、被災された方にとっては、車をどうするかよりも、まず自分の命を守ることが最優先だったということです。
車は買い替えられる。命は取り戻せない
水が引いた後も、レッカー車を待つ必要があったり、状況によっては車をニュートラルにして移動させたりするしかないケースもあったと聞きます。
車の価格は、それぞれ異なります。
高額な車もあれば、生活に欠かせない車もあります。
それでも、車は失っても、時間をかければ再び購入することができます。
しかし、
失われた命は、二度と取り戻すことができません。
災害時に何を選択するのか。
「車を守るのか」
「生活を守るのか」
「それとも命を守るのか」
その選択を迫られたとき、私は迷わず命を最優先にしてほしいと思います。
これから注意したい二次被害
災害は、雨が止んで水が引けば終わりではありません。
これから復旧に向けた作業が始まり、その過程ではさまざまな二次被害が発生する可能性があります。
また、被災した方の不安につけ込んだ詐欺や悪質商法などにも、十分な注意が必要です。
困ったときには、一人で判断せず、家族や親族、自治体などの公的な相談窓口を利用してほしいと思います。
災害から学ぶべきこと
今回の災害をきっかけに、行政だけではなく、私たち一人ひとりが水害に対する正しい知識を持つことが重要だと感じました。
どの程度の水位になれば車は動かなくなるのか。
冠水した道路を車で走行してよいのか。
車が水没した場合、どう行動すべきなのか。
そして、何よりも、
「命を守るために、どのタイミングで避難するのか。」
こうした知識を、平時から身につけておく必要があります。
災害が起きてからでは、冷静な判断ができない場合があります。
だからこそ、今回の災害を一つの教訓として、行政と個人の双方が正しい知識を身につけ、次の災害への備えにつなげていくことを願います。
車は、また買うことができます。
命より重いものはありません。

