最初にやることは、口座開設ではない
「投資を始めよう。」
そう思ったとき、多くの人が最初に考えるのは証券会社で口座を開設することです。
でも、私は違うと思っています。
最初に必要なのは、口座ではなく「覚悟」です。
株式投資には必ずリスクがあります。
何も考えずに始めれば、相場が急落した瞬間に
「こんなはずじゃなかった。」
「誰かの言うとおりに買ったのに。」
と、他人のせいにしたくなります。
投資は最後まで自分で判断し、自分で責任を負う世界です。
だから私は、この考え方を受け入れられない人には株式投資をおすすめしません。
もちろん、投資をしなくても人生は送れます。
ただ、投資を学ぶことで、お金の流れや企業、社会の仕組みが驚くほど見えるようになります。
だからこそ、始める前に持っておいてほしい心構えがあります。
心構え① 本業を最優先にする
これは何よりも大切です。
特に25歳くらいまでは、資産がほとんどない人が大半でしょう。
奨学金を返済している人も少なくありません。
そんな時期に一番価値があるのは、毎月の給料です。
その給料こそが、将来の資産をつくる源泉になります。
投資で一万円増やすことより、本業で一万円収入を増やすほうが、はるかに再現性があります。
若いうちは、まず仕事で信頼を積み重ねること。
それが結果として、投資でも大きな武器になります。
これは本当に大切なことです。
心構え② お金に対する常識を一度リセットする
日本では、お金について学ぶ機会がほとんどありません。
親が知らなければ子どもにも教えられない。
学校でも教えてくれない。
だから、お金に対する考え方がアップデートされないまま大人になります。
私自身もそうでした。
「お金は汚いもの。」
「お金の話をするのは良くない。」
そんな空気の中で育ってきました。
でも、投資を学び始めると、その常識が少しずつ変わっていきます。
長年信じてきた価値観を変えるのは簡単ではありません。
白だと思っていたものを「実は黒だった」と言われても、すぐには受け入れられないのと同じです。
だからこそ、一度自分の常識をリセットする勇気が必要です。
心構え③ 株式投資に夢を見すぎない
SNSでは、
「○か月で資産が2倍になりました!」
そんな投稿が毎日のように流れてきます。
確かに、短期間で大きく成長する企業はあります。
でも、初心者がそれを見つけ続けることは、ほぼ不可能です。
だから私は、投資の基本は長期投資だと考えています。
よく「分散投資」という言葉が使われますが、私は少し違和感があります。
「何でも分散すればいい。」
そんな単純な話ではありません。
私が目指しているのは、
「長期で成長が期待できる企業へ分散して投資すること」。
この考え方については、今後の記事で詳しくお話ししたいと思います。
焦らなくても大丈夫
投資は、早く始めた人が勝つ世界ではありません。
正しい考え方で始めた人が、長く残る世界です。
だから、口座開設を急ぐ必要はありません。
まずは、自分の考え方を整えること。
それが、本当の意味でスタートラインに立つということだと私は思っています。
次回は、実際に若い世代と話していて感じた「投資に対するリアルな反応」と、その先にある考え方についてお話しします。

