必要性を理解していても、始められない人はいる
おそらく、どれほど投資の必要性を説いても、資産形成がいかに重要かを伝えても、それでも始められない人はいると思います。
これも、日本の教育が長年抱えてきた課題の一つではないでしょうか。
金融・税金・資産形成といった知識は、義務教育に取り入れてもいいと思うほど、社会で生きていくうえで重要なものです。
しかし、実際に社会に出てみると、こうした知識を体系的に学ぶ機会はほとんどありません。それにもかかわらず、お金の問題は人生を通じて向き合い続けなければならない命題です。
私自身も、困窮して初めて金融の世界に入った
かくいう私も、自分自身が経済的に困窮して初めて、金融の世界の門をたたきました。
今振り返れば、もっと早く資産形成を始めていれば、違う人生になっていたかもしれません。
しかし、過去に選ばなかった人生は、どれだけ悩んでも手に入りません。今となっては、後悔し続けることに意味はないと思っています。
ここ5年ほど取り組んできた投資や資産形成に関する活動に、後悔はありません。そして、これからも続けていくつもりです。
大切なのは、過去を悔やむことではなく、これから何ができるかを考えることではないでしょうか。
まだ始めていないのは、必要性を感じていないからかもしれない
まだ資産形成を始めていない方に伝えたいのは、今はまだ、それを必要とするステージにいないのかもしれないということです。
それはそれで幸せなことだと思います。今の生活に満足していて、将来に対する不安も少なく、特に必要性を感じていないのであれば、無理に投資を始める必要はないのかもしれません。
ただし、注意したいのは、お金に困ってからでは軌道修正が難しくなる可能性があることです。
収入が減ったり、支出が増えたりしてから資産形成の必要性に気づいても、時間を取り戻すことはできません。
それならば、まずは小さく始めてみて、必要がないと判断した段階で見直すという考え方もあると思います。
完璧な知識はいらない。まずは小さく始めよう
投資について、個人がすべての情報を網羅することは不可能です。
マーケットは生き物のようなもので、世界中の膨大な人々の思惑や判断によって動いています。どれだけ勉強しても、すべてを理解し、先を読むことはできません。
だからこそ、最初から完璧を目指す必要はないと思います。
まずは金融や税金について調べてみる。家計を把握してみる。少額から資産形成を始めてみる。
そんな小さな一歩でも、今まで知らなかった世界への入り口になります。
今日できることから始めてみよう
ここまで読んで、少しでも資産形成に興味を持った方は、まず一つだけ行動してみてください。
最初から証券口座を開設したり、投資を始めたりする必要はありません。
まずは、自分が毎月いくら使い、いくら残せているのかを確認することから始めてみましょう。
次に、会社の給与明細や源泉徴収票を見て、税金や社会保険料がどれくらい引かれているのかを調べてみる。
そして、生活費や急な出費に備えるお金を確保したうえで、将来のためにいくら回せそうなのかを考えてみる。
ここまでできたら、NISAなどの資産形成制度について調べてみてもいいと思います。
大切なのは、いきなり大きなお金を投じることではありません。自分のお金について知り、少しずつ知識を身につけていくことです。
私自身、もっと早く始めていればと思うことはあります。しかし、過去には戻れません。
だからこそ、この記事を読んだ今日が、これからの人生で一番早いスタートになります。
まずは、家計簿をつけてみるだけでも構いません。
自分のお金と向き合うことから、新たな一歩を踏み出してみませんか。
次回からは、若年層との面談で感じたことも踏まえながら、資産形成について考えていきたいと思います。

