日本株のリアル投資⑱|防衛株その2 利益確定の誘惑と投資家のマインド

「日本株のリアル投資」シリーズ

前回は信用取引について軽くお話ししました。

今回は、実際に防衛関連株を購入してみて感じたことを書いてみたいと思います。

2024年2月頃から、防衛関連株の信用取引を始めました。

サラリーマンという本業があるため、アナリストのような細かな統計は取っていません。そのため、今回はあくまでも個人投資家としての体感ベースのお話になります。

三菱重工一本勝負

私が選んだ銘柄は一つだけです。

三菱重工一本勝負。

そして、最初に決めたルールも非常にシンプルでした。

  • 三菱重工だけを売買する
  • 前日比4%以上下落したら買う

最初はこの二つだけです。

今思えば、この時点で大きな欠陥がありました。

それは、

売りのルールを決めていなかったことです。

含み損は我慢できるのに、含み益は我慢できない

前日比4%以上下落した日に買っても、翌日にすぐ含み益になることはほとんどありませんでした。

体感ですが、1割あるかないかだったと思います。

そのため、信用口座は常に含み損の状態であることが多くなりました。

しかし、たまに含み益になるとどうなるか。

すぐ売ってしまうのです。

これが私にとって大きな発見でした。

現物株を購入するときは長期保有が前提なので、多少の値動きは気になりません。

ところが短期売買になると、

「今売らないと利益が消えてしまう」

という気持ちが強くなります。

日本株で利益確定売りが多い理由

よく、

「日本株は上がるとすぐ利益確定売りが出る」

と言われます。

私は頭では理解していました。

しかし、自分で短期売買をやってみて、その理由がよく分かりました。

防衛株は値動きが大きく、出来高も豊富です。

午前中は含み益だったのに、午後には含み損。

そんなことも珍しくありません。

すると不思議なことに、

含み損は我慢できるのに、含み益は我慢できない。

利益が出た瞬間に売りたくなります。

おそらく、その後にやってくるかもしれない含み損が怖いのでしょう。

含み益と含み損に振り回される

一度だけ、含み益のまま保有を続けてみたことがありました。

しかし、その後も株価は上下を繰り返します。

含み益になったり、含み損になったり。

そのたびに気持ちも上下します。

そして、

「さっき売っておけばよかった」

「ここで買い増しておけばよかった」

と考えてしまう。

まるで大きな機会損失をしているような気分になります。

しかし冷静に考えると、その多くは後から結果を見ているだけの錯覚だったように思います。

含み損部屋と含み益部屋を行ったり来たり

振り返ると、私の信用取引はこんな流れでした。

  1. 購入する
  2. 含み損部屋に入る
  3. たまに含み益部屋へ移動する
  4. すぐ売却する

これを何度も繰り返していました。

利益は出ているのですが、

「自分はいったい何をやっているんだろう」

と思うこともありました。

利益は出た。でも効率はどうだったのか

結果として、初年度はトータルでプラスになりました。

それ自体は良かったと思います。

ただ、日中の値動きを気にする時間や精神的な負担を考えると、

本当に作業量に見合っていたのだろうか。

そんな疑問も残っています。

長期投資ではあまり感じなかった感情を、信用取引では嫌というほど味わいました。

投資の最後はマインドとの戦い

次回は、信用取引を通じて感じた「日本株らしさ」について書いてみたいと思います。

テクニカル分析の話ではありませんので、投資手法の参考にはならないかもしれません。

ただ一つ言えるのは、

投資は数字のゲームでありながら、最後は自分自身との戦いでもある。

頭では理解していたつもりでしたが、実際にお金を賭けてみて初めて分かることがありました。

やはり、マインドなくして投資はできないですね。

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