「QYLD」から学び、配当利回り10%超という数字には、“たこ足配当”の危険性もあることを理解しました。
そこで、次に自分がたどり着いた結論は、「高成長株への転換」でした。
QQQとの出会い
当時、自分が目を付けたのが「QQQ」でした。
ナスダック100指数に連動するETFであり、
「個別株ではなく、指数に連動したものを買う方が初心者にはいいだろう」
そんな考えから購入を始めました。
当時(2022年初頭)の為替レートは、1ドル112円〜115円ほど。
2026年現在から考えると、信じられない水準です。
そして「QQQ」の基準価額は340ドル付近。
2021年末に400ドル近い最高値をつけたあと、15%ほど下落していました。
当時の自分は、こう思いました。
「バーゲンセールじゃないですか!」
……ここからが、本当の地獄の始まりでした。
自分なりの“QQQ戦略”
当時、自分が取っていた方法は以下の通りです。
- 住信SBIネット銀行で毎週ドル転(為替手数料を最安に抑える)
- 毎週「QQQ」を1〜5株購入(ドルコスト平均法)
一見すると、悪くない戦略に見えるかもしれません。
しかし、ここには大きな落とし穴がありました。
ドル転は機械的に実施していたので問題ありませんでした。
問題は、「QQQ」の買い方です。
夜の米国市場が開いたあと、
- ナスダック指数が下がったら多めに買う
- 今日はまだ下がるかもしれないから様子を見る
- 上がると置いていかれる気がして買ってしまう
そんな“裁量トレード”を始めてしまったのです。
初心者なのに、プロ投資家みたいな真似をしていました。
完全に心理トラップにハマった
最初のうちは、
「指数が下がれば買う」
というルールでした。
しかし、次第に心理が入り込みます。
指数が上がると、置いていかれる感覚が出てしまう。
逆に2%以上下がると、
「明日もっと下がるんじゃないか……」
とブレーキがかかる。
結果として、判断基準がどんどん曖昧になっていきました。
そして最後には、
「毎日下がるナスダック指数に対して、毎日買い続ける」
という、無限ナンピン地獄に突入しました。
当然、自己資本は徐々に削られ、
最終的に“QQQ戦略”は終焉を迎えます。
期間にして、わずか3〜4か月ほどでした。
クインタプルショック
この時期は、本当に精神的にきつかったです。
- 損失回避バイアス
- 無限ナンピン
- 毎晩米国市場を見る生活
- ナスダックの暴落
- 為替上昇による税金問題
これらが同時に襲ってきました。
特に厄介だったのが、為替でした。
ドルベースではマイナスなのに、円安によって円換算では利益扱いになる。
つまり、損切りしている感覚なのに税金が発生するのです。
これは本当に苦しかった。
自分の中では、
「クインタプルショック」
と呼べる状態でした。
投資額も7桁近くになっており、現実を受け止めきれない自分がいました。
2022年の暴落と、メンタル崩壊回避法
2022年6月、ナスダック指数は一旦底をつけます。
しかし、その後2022年8月から再び下落が始まりました。
その頃には、完全にメンタルが限界でした。
そこで自分が取った方法は、非常にシンプルでした。
「SBI米国株アプリを月1回しか見ない」
これです。
相場を毎日見続けることをやめたことで、ようやく精神的に落ち着くことができました。
あの経験は、無駄ではなかった
とはいえ、今振り返ると、この経験は非常に大きかったと思っています。
この時期に大量のドルを仕込めたこと。
メンタル崩壊を避ける方法を学べたこと。
そして、最終的に「QQQ」を売却しなかったこと。
結果として、現在では基準価額も当時の2倍以上になりました。
もちろん、途中は本当に苦しかったです。
ですが、暴落相場を実際に経験したことで、
「自分がどこまで耐えられるのか」を知ることができました。
結果オーライと言えば、それまでですが、
あの経験がなければ、今の投資スタイルには辿り着けなかったと思います。
次回予告|米国株編・最終回へ
高配当株から始まり、QQQによる暴落相場を経験し、
ようやく“投資との向き合い方”が少し見えてきました。
次回、米国株シリーズは最終回にしたいと思います。

